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□先祖たちのとある1日
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トキゼル「それにしても、最近はとっても退屈ですわね」
トキリン「まぁ、言われてみりゃそうだな。何にもすることねぇもんな」
ゼルダ「平和ですから、仕方ありませんよ」
トキゼル「呆れるくらい平和になってますからね」
トキリン「だな」
トキゼル「…、あ!」
トキリン「おぉ!?なんだよ急に声あげてよ」
トキゼル「リンク、たまには街に出かけない?ちょうどいい天気ですし」
トキリン「お!そりゃいいな!」
トキゼル「この世界にはどんなのがあるかもみたいですわ」
トキリン「確かに気になるな…」
トキゼル「トワ姫ちゃんも一緒に行く?もちろんトワ君もよ?」
ゼルダ「はい。リンクも行きません?」
リンク「ん?あぁ。俺は構わないけど」
トキゼル「それじゃ、決まりね♪」
朝食後…
トキゼル「それじゃ、ちょっと着替えてきますわ」
トキリン「ちぃと待っててくれ」
リンク「思えば、トキさんたちと出かけるのは初めてだな」
ゼルダ「そうですね。でも、着替える必要あるのでしょうか?」
リンク「さぁ…」
ピーチ「あら、2人とも同じような服を着ると思ったら大間違いよ」
リンク・ゼルダ「え?」
5分後…
トキゼル「お待たせ〜」
トキリン「待たせたな(ってこれあのおっさんの決まり文句じゃねぇか…)」
先ほどの2人が出てきた…
リンク「あ、戻ってきたみたいだ…な…」
ゼルダ「……」
見ると、子孫2人は言葉を失った…
トキリンはいつもの勇者の服でなく、ジーンズにシャツ、さらに黒っぽい茶色のコートを着た服装…
トキゼルは白のブーツに青のショートパンツ、白のシャツに黄色のカーディガンと、姫とはかけ離れた格好をしていた
リンク・ゼルダ「……」
トキゼル「どうしたの?2人とも黙り込んじゃって」
普段見慣れない服装をしている先祖2人を目にしている子孫2人…
ピーチ「あら、2人とも似合ってるわよ」
トキゼル「そう言っていただけると嬉しいですわ♪」
トキリン「ん?トワは着替えなくていいのか?」
リンク「いや、俺そんな服見たことないんですけど…」
トキリン「え!?まじか!?」
リンク「はい…」
ちなみにリンクは牧童の服を着ている…
トキリン「そうか〜…。あ!それならお前に合いそうな服あるから貸してやるぜ!試しに着てみろよ!」
リンク「あ、はい」
そして、着替える…
トキリン「お!なかなかいいじゃねえか!」
リンクは濃い青色のジーンズに白のTシャツ、そして黒のジャケットと、黒を基調としたちょっとワルな感じの服装…
ゼルダ「まぁ、リンクとってもお似合いです…」
トキゼル「トワ君いい!とってもいい感じ!」
リンク「…、なんかすごいですね…。こんな不思議な服もあるんですね…」
トキリン「でも、悪い気はしねぇだろ」
リンク「そうですね」
ゼルダ「それじゃあ、そろそろいきましょうか」
トキゼル「あら、トワ姫ちゃん何逃げようとしてるのかしら?」
ゼルダ「え!?(汗)」
トキゼル「トワ君も着替えてきたからには、トワ姫ちゃんもよ」
ゼルダ「わ、私はこのままでいいです!ドレスの方が落ち着きますし…」
ピーチ「ゼルダ姫、流石にその格好じゃ目立って仕方ないわよ」
ゼルダ「で、ですが…」
トキゼル「ピーチ姫、一緒にトワ姫ちゃんの服をコーティングしません?」
ピーチ「いいですわね♪」
トキゼル「さぁ、行きますわよ」
ゼルダ「あ、あ!ちょっと!」
バタン
リンク「連れてかれましたね…」
トキリン「ゼルダからは逃げられんよ」
リンク「思えば、こんな服どこで手に入れたんですか?」
トキリン「さぁ?忘れた」
リンク「忘れたんですか!!?」
なんとも物覚えの悪い先祖リンクです…