落書き

□ひなたぼっこ A
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ひなたぼっこ A

珍しく休日早起きして、リボーンもいなく、修業もない。チビ達と遊んで、ご飯を食べて縁側に行くと。


君がいた。


キレイに洗い終わった洗濯物をパンパンとシワを伸ばして干していた。

良い天気だしな…。

丁度まだあるサンダルに足を入れオレも洗濯カゴに手を伸ばす。

「手伝うよ」

「!沢田殿。大丈夫ですよ、拙者一人でも」

案の定、君はそう言うけれどかまわず俺は動作を続ける。

「これ、こっちで良いかな?」

「あ、はい。あの…」



「でも。2人でやった方が早いよ」

笑顔でそう言えば、君は答えに困る。

そんな顔も可愛いんだけどね。

やっぱり2人でするとすぐに終わった。

「有難うございます」

「もともとうちのだしさ、気にしないでよ」

笑顔で空になったカゴを持ってそう言う君はとても眩しかった。あんまり見ないようにして、そのまま縁側に座り柱によしかかる。

キレイな洗濯物がそよ風にるれている。暖かいな…こんなひだまりの中。眠ってしまいそうになる。


「沢田殿?何なさってるんですか?」

カゴを置いて戻ってきたバジル君が聞いてきた。

「えーと…ひなたぼっこ…かな?」

「?…何ですか?ひなたぼっこ…?」

オレの言葉を聞いてオウム返しをする。

「うーんと。天気の良い日にゴロゴロする…みたいな?かな?」


オレも良くわからなくなって、適当に答えてしまう。でも、間違ってはいないよね?


「ゴロゴロ…ですか?」

「うん…まあ…座ってても良いけど…」


イマイチ想像がつかないみたい。オレの説明不足。

「立ってるのも何だし、バジル君も座ってごらんよ」

百聞は一見にしかずって言うでしょ。バジル君を縁側へと促した。


「あ、は、はい…」


バジル君はおずおずとオレがよしかかってる柱を挟むように隣に座る。

「気持ち良いでしょ?」

「はい!本当ですね」

「これが、ひなたぼっこだよ」

ひょっこり柱から顔を出して相手に視線を送る。眼が合って2人で微笑んだ。その後はまた柱に2人でよしかかって、揺れる洗濯物を眺める。

「…本当に…気持ち…良いです…ね…」


「うん…そうだね」


静かで優しい声…心が安らぐ。



どちからともなく寝息が聞こえる。





「ツナ兄ー!どこにいるのー一緒に……あ…」


「バカツナ〜ランボさんが遊んであげるぞ〜」


「★○※☆×▲」


チビっこ達がドタバタと庭先から現れたけど、ちょっとお兄さんのフゥ太が2人を見るなりランボとイーピンを別の場所へと促す。


「??フゥ太どうした?」

「しーっ、静かにして。今はダメだよ、ランボ。あっちで遊ぼう」

「なんで〜?」

「何でもないよ」

(だって…なんか邪魔しちゃ悪いでしょ?)
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