ANSWER

□RAINBOW
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「あ、虹」
少年は、この一言があんなことを引き起こすなんて、考えてもいなかった。

「えっ?どこですか〜」 小さい声で言ったのに、この情報通のおさげ娘には、バッチリ聞こえたらしい。「あんた、地獄耳って言われたことないか?」
わざと、一つ大きなため息をついてみせた。
彼女は、にこりと答えた。「103回程」

歩は、適わないと分かったらしく、もう一つ大きなため息をついて、うっとおしいほど青い空を指した。 「わぁ、本当ですね。綺麗・・・」
窓にぺったり張りついていることは、めんどくさそうなので突っ込まないことにした。

「鳴海さん、こんな話を知ってますか?」
やれやれ、また面倒な事が始まりそうだぞ、と言わんばかりの笑顔を放った。
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