スパイラル
□終わりと始まり。
2ページ/10ページ
今から貴方は、清隆氏と 戦うのですね。
私の事も知るのでしょう。「もう、結崎ひよのを演じることもないんでしょうね。」
私は『結崎ひよの』の、生徒手帳を。
・・・虚像を、破り捨てた。
私の心の中には、貴方が勝てないかもしれない。
そんな不安と、貴方が勝つ事を信じていたい。
そんな気持ちが渦巻いていた。
お願いです。神様。
鳴海さんが勝つ事を、信じているから。
どんな時でも信じているから。
彼に、私の存在が優しく残りますように。
私の存在が、彼の足枷に なりませんように。