ANSWER
□冷たい瞳
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「はぁ」
ため息とともに白い息がでる。
冬を感じさせる枯れ木の下のベンチに座り、感慨にふけっていた。
不意に襲ってくる手首の痛みにあの戦いの記憶を重ねる。
「痛いなぁ」
鳴海さんに嘘をつき続けている罰かもしれない。
それならば、受け入れるしかないのか。
それは悲しいことだけど。
「あなたのせいですよ、カノンさん」
木陰に潜んでいた少年に、あからさまに軽蔑の眼差しを向けた。
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