ハイキュー!!

□笑いながらやきもちやいた
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「大地。」


俺の名を呼んだのは、去年同じクラスだったなまえで、部活に向かう途中、廊下で呼び止められた。


「おー、なまえ。どうした?」


「ん。」


「ん?」



差し出されたのは大きめの紙袋。何か借りる約束でもしていただろうかと考えあぐねていると、


「今日の調理実習で余ったご飯をおにぎりにしてみました。
他の班からも貰っていっぱい作ったから、バレー部のみんなで食べて?」


と言われた。


「おー。サンキュー!」


部活の、後は腹が減る。


特に日向なんかは遠くから通っているから、今日も肉まん買ってやるか、なんて考えていたところだった。


肉まんよりも、ちゃんと米を食べられる方があいつらも嬉しいだろう。


「どーいたしまして。その代わりと言ってはなんだけど、部活見学してもいい?」


「おー、いいけど。

珍しいな、なまえがそんなこと言うなんて。」


「えへへ。
実はバレー部の1年生の子に
良かったらバレー部の練習見に来て下さいって言われちゃったのよー。
誘われて嬉しかったからいこうと思って。」


照れながらも答えるヒロインが可愛いくて、でも、1年生に言われたから来るなんて、つまりは、俺の勇姿みて下さいってわけだろ?許せるわけないよな?

「あー、もちろん、大地の、バレーしてるとこも、見たいんだけどね?」


照れて頬を赤らめながら、少しだけ上目遣いに言われたら、それこそ、許すことなんてできない。



「ダメだ。」


俺はにっこり笑って却下する。


「え?」


なまえは驚いた表情を見せた。


「見学。やっぱり来るの禁止。」


「ぇえ!?
さっきはいいって言ったじゃん?
何で?」


オロオロとうろたえるなまえの表情も可愛いが、それを1年たちに見せるのは憚られる。


「なまえは俺だけみてたらいいの。」


「ぇ?
…ぇえ!?
バレバレ?」


「バレバレ。」


瞬時に顔を真っ赤にして口をパクパクとさせるなまえ。

知ってたさ。

俺のこと好きなんだって。

俺から告白してもよかったけど、

好きな人から告白させるのも良いかと思って様子を見ていた。



「・・じゃあ、大地だけ見てるから、バレー部の練習見に行っちゃダメ?」


俺より身長の低いなまえは、必然的に上目遣いで懇願する。


「…それなら、いいぞ。」


惚れた弱みってやつかな。
今日の練習、気合が入るな。


「やった。

いこ!」


なまえから差し出された手をとって一緒に体育館へ向かう。



清水となまえは仲がいいらしく、途中で会った時になまえに


「やったわね。」

と言って喜んでいた。


なまえも

「やっと両思いだよー。

今まで相談のってくれてありがとー!」

といって清水に抱きついていた。









なまえは部活中、清水の隣でマネージャーの仕事を手伝いながら俺を見ていた。


熱視線に奮い立ち、いつもより練習に気合いが入った。














笑いながらやきもちやいた







どうやらなまえに声をかけたのは日向だったようで、

なまえが調理実習中、

外で体育だったらしく、

腹が減ったためにおいに誘われフラリと調理実習室にいき、

日向を不憫に思ったなまえがおにぎりを差し出したため、

部活後もおにぎりが食べたくて声をかけたらしい。

おにぎり目当てだったことにとてもホッとした。

なまえの顔をみて

「あー!おにぎりくれた先輩だ!
おにぎり持って来てくれたんですか?あざーす!」

と、言っていた。



 

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