じんしょん

□Hug it once again 1
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事務所の後輩としてジニを紹介されたのは、ヘソンが出演する番組の楽屋だった。
アルバムを出したばかりのヘソンは、あちこちの歌番組に引っ張りだこ。
その日もいつものようにリハーサルを終えて、後は出番を待つだけの
ちょっと退屈な時間だった。

マネージャーに連れられて挨拶に来たジニは、大きな身体からは想像
出来ないくらい、カチカチに緊張していた。


「ほら!挨拶して。お前の先輩なんだから。」

「・・・・」

「おい〜!ジニ!」

ジニよりも頭一つ分、背が低いマネージャーが、容赦なく頭を叩く。

「い、痛いっすよ〜」

自分が叩かれているのに、そのぼーっとした物言いに
ヘソンは思わず笑ってしまった。



「くくっ・・・!あーはははは!」

笑い上戸のヘソンはいったんスイッチが入るとなかなか止まらなく、涙ぐみながらヒーヒーと
腹を抱えて笑った。



なかなか収まらないヘソンを見て、ジニは複雑だった。
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