じんしょん

□KOGAREBITO
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ひょんの視線の先に誰がいるのか。そして。
ひょんを見つめる視線にも。


その人と一緒に居るときのひょんは幸せそうだ。
大口開けて大笑いして・・・。

肩にさりげなく置いた手は、本来あるべき場所に戻ったみたいに
何の違和感なくそこにある。


それを眺めているしかない俺は、泣きそうな顔してるって
この間エンディにコソッと言われた。

『ジニひょん、ちょんとヘソンひょんに気持ち伝えてみたら?
言ってみないと結果なんてどっちに転ぶか分からないだからさ。』

『・・・エンディ、簡単に言うなよ。言った後はどうなるんだよ。
今の関係が崩れるのは嫌なんだ・・。俺、叶わなくても
そばに居られれば・・・』

『ヒョン!本気で言ってる?』


うちのエンディってまんねのくせに一番きついー。
この後散々お説教されたんだ。

まあそのお蔭でヘソンひょんを呼び出す決心がついたんだけど・・。



カラン♪

よくある喫茶店のドアのベルを鳴らしてひょんが入って来た。

俺は右手を挙げて合図する。
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