みんしょん3
□Selfish love 7
2ページ/8ページ
ポケットにしまった携帯を取り出しドンワンへとメールを打った。
『今日は何時ごろ帰ってくる?食事は?』
携帯をテーブルに置いて、返事が返ってくるのをケーキをつつきながら待つ。
日曜日というのもあって、店内はそこそこ人が入っている。
どちらかといえばカップルが多く、一人で、しかも男一人でテーブルを陣取っているヘソンはちょっと注目を浴びていた。
自分の容姿にあまり関心がないヘソンは気づいていないが
さっきから女性の店員がチラチラとヘソンのほうを見て、仲間の店員とこそこそと話していた。
珈琲を口にして、「やっぱりドンワンのほうが美味いかも」そう独り言をつぶやいた時、ブルブルと携帯が震えた。
『へそん!こっちはいい天気だ。
今、ちょうど休憩中。
これからもう少し足を伸ばす予定。
だから、今日は遅くなると思うよ。
メシはいらないよ。一人にして悪いな。』
絵文字入りのドンワンからの返事。
休憩場所から撮ったであろう景色も添付されてきた。
『わかったよ。気をつけろよ。』
そう返信して、ヘソンは席を立った。
このまま外にいてもしょうがないと、ヘソンは家に帰ることにした。
ドンワンもいないから買い物をする事もない。
昼間作って残っているチャーハンでも食えばいい。