みんしょん3

□Affinity
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目をつけた相手のところへ行こうと歩き出した時、いきなり奥の方でガシャンっ!とコップの割れる音がした。

見ると、例の奴がいた席で、男が騒いでいた。




「お高くとまりやがって!」

怒鳴り声を上げて、今にも噛み付く勢いな男を前にして、
例の綺麗な奴はどうしていいのかわからない。

そんなふうに見えた。


怒鳴られ、威嚇されて縮み上がってるようだった。


馬鹿な奴。

いつもの俺ならそう一笑して見て見ぬフリを決め込んだだろう。


厄介な相手を上手く躱す術を知らない人間が、此処に来る事自体が間違いだと。
話がついた相手とどっかにしけ込んだはずなんだ。
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