みんしょん3
□禁忌 6
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「すぐ分かった?」
「ああ」
俺の質問に簡単な答えで済ませたミヌは、くいっと顎を反らして伝票を手に取ると、「行くぞ」と
言って踵を返した。
慌てて後を追ったのに、ミヌはさっさと支払いを済ませてしまった。
「ミヌ・・ゴメン! 払うから・・」
内ポケットから財布を取り出した俺を一瞥したミヌは
「いいから。っな事より早く来いよ」って言うなり
俺の腕を掴んで、車まで引っ張っていった。
助手席のドアを開けて、そこに放り込まれる。
力任せにドアをバタン!と閉めて、運転席へ回り込んだ。