みんしょん3
□禁忌 5
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連絡が途絶えがちな彼女の事が気にならないわけじゃないけど、
彼女から俺を捨ててくれるなら。
そんな卑怯な考えが浮んでしまう。
男でしか満足出来ない俺は、天地がひっくり返っても
彼女とは深く付き合えない。
俺には、あの夜みたいに彼女を微笑ませる事なんかできっこない。
プラトニックな関係を彼女だって望んでない。
ホテルで見た彼女が、以前にもまして綺麗になってた事でも分かる。
自分の所為で仕事が上手く運ばず、残業を余儀なくしていた時、
彼女から連絡が来た。