じんしょん
□Hug it once again 5
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朝、出かけようとドアに手をかけた時、携帯が鳴った。
「もしもし」
「あ、ジニ。今日これから事務所に来てよ。迎えの車寄越したから」
電話に出るなりそう言われ、ジニは一瞬答えに困った。
「で、でも俺これからヘソンひょんの迎えに・・」
「そっちは大丈夫。俺が行くし。お前はいいから迎えの車に乗れよ?」
マネージャーにそう言われたら「はい」と返事するしかない。
何となく、気のせいかも入れないけど。
ヘソンの態度が前と違う気がして。
それを確かめたくて、出来ればヘソンのそばに居たいと思っていた。
「何の用だよ・・・」
そうボヤキながら迎えの来るのを待った。