みんしょん

□Fall in love 5
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呼ばれた事に気がついたヘソンは、俺のほうを見た。

確かに目が合ったよな。
それなのに、あの野郎、くるりと無視して、またさっさと歩き出した。

「ったく、へそ曲がりめ!」
逃げやがった!

「ヘソン!」

こうなりゃとことん付き合ってやる。

アイツを逃げるように仕向けたのは、俺だから。
アイツを避けて、此処何日かは話すらまともにしてない。

自分から距離を置いたのに、ヘソンが他のヤツと楽しそうに
話してるのを見ると、やっぱり苦しくて。
自分の居場所を盗られたみたいで、嫉妬してた。

ヘソンだって、当て付けるように極上の笑顔を見せてたし。
肩なんか組ませて、気安く触らせてもいた。

それが、相手にどんな想いを抱かせるかなんて、おそらく
深く考えてないだろう。
そういうところは天然なんだよな。


やっと、俺とヘソンの距離が縮まってきた。
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