みんしょん
□大好きな君へ 12
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ソノと買い物を終えて部屋に戻り、乾いた喉を
コーラで潤してたら、チャイムが鳴った。
ドキっとした俺は、気管にコーラが入って
咽てしまってゴホゴホと咳き込んだ。
胸をトントン叩いて、深呼吸を一つしてドアを開けた。
目の前に、恋焦がれた人がいる。
自分のせいで傷つけてしまった人・・・。
ヘソン兄を見たら、頭の中が白くなってしまった。
今日会ったら、まず最初にちゃんと謝ろうって誓ってたのに。
考えてた事が全部どっかに吹っ飛んじゃって・・・。
「・・あ・・こんにちは・・・」
としか言えなかった。
ドアに片手をかけたまま、固まってしまった俺にソノが
声を掛けてくれなかったら、いつまで経っても動けないでいたと思う。
「ジニ。そこに居たら中に入れないじゃん。」
笑いを含んだソノの声で、その場の空気が一気に和んだ。