みんしょん

□大好きな君へ 8
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あの夜、ミヌ兄が予定よりも早めに帰ってきて
良かったって思う。

金曜日までの予定だったけど、相手の都合で商談が
早く終わったから、帰ることにしたらしい。

「ヘソンが淋しがってると思ってさ」
顔に安堵の表情浮かべてた。

“虫の知らせってやつかな・・・“
そう小さく呟いたミヌ兄。


あのまま、ヘソン兄と二人でいたら
俺、何仕出かしたか・・・そう思うと怖くなる。


力なく項垂れるヘソン兄をギュっと抱きしめて
背中をポンポンと叩いて安心させてたミヌ兄。


「大丈夫だから・・・大丈夫だから・・・」

子供を寝かしつけるように・・・。


ヘソン兄を抱きしめたまま、俺を見ないまま

「明日ちゃんと話そう。」

ミヌ兄にそう言われて俺は寮を出た。
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