みんしょん
□大好きな君へ 7
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逃げるようにして、店から出て行ったヘソン兄。
・・あー。もうここには来ないかも・・・。
俺、見ないふり出来なかったんだよ。
だって、まるで俺に自慢してるって・・。
ミヌ兄がワザとつけたんじゃないかって・・。
最近の俺、猜疑心の塊だ。
ヘソン兄がいなくて、一緒に帰ったあの夜
ミヌ兄は俺に何も言わなかったし、聞かなかった。
ただ、俺を見る目が怖かった。見透かされてるって・・。
実際、ミヌ兄にはばれてると思うんだ。
俺がいつもへソン兄見てたの気付いてたし。
隠さなきゃ、ばれないようにって思っても、俺、
ヘソン兄を前にすると、嬉しくてつい顔に出ちゃって。
男って面倒くさい生き物だよ。好きな人を想うだけで
ムラムラするし、抱きたいって衝動に駆られる。