通り道
□Spark
1ページ/1ページ
<Spark>
それは、何の前触れもなく。
ある日突然やって来た・・・。
もしかしたら、ずっと前から・・
俺が気がつかなかっただけで、俺の中に燻ってた想いかもしれないけど。
突然、雷に打たれたみたいに、全身が揺さぶられた。
身体中の血管が焦げる。
むき出しになった神経は必要以上に敏感で。
抑えきれない想いに蝕まれ。
もう・・・
隠し切れない・・・。
どうして
お前は笑えるの?
イライラする
無邪気に笑うお前は
何を考えてる?
はあ・・・・っくしょう・・・。
持て余し気味に吐いたため息を聞きとめたお前は、
一瞬俺を見て。
だけど、またすぐに視線を戻す。
その瞬間、胸がざわついて、キリリと痛んだ。
情けないくらい俺はお前にやられてる。
少しでもお前を感じたくて、何かとチョッカイを出すけど。
その都度、お前は逃げていく・・。
スルリとかわして、安全な腕の中に。
お前が
欲しい。