通り道

□Happy time
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不謹慎だけど。

俺にとって、今のこの状況は嬉しい。

あいつに言ったら「バカやろー!」って怒鳴られるんだろうけどさ。

だけど、どんなカタチでも、俺のそばにヘソンがいるってことには変わらない。
忙しくて、なかなか二人っきりで過ごせなかったから・・・。

ただでさえ、無理をしていたヘソンに我が儘は言い出せなかった。


『逢いたい』


年末に予定されている歌謡祭の為に、コンサート以来初めて6人が揃った。
歌う曲はコンサートの時と一緒だ。
振りつけも変えない。

ただ、舞台が変われば多少演出の変わるし、立ち位置も変わってくる。

「慣れ」が怖いから、スケジュールを合わせてみんなでとにかく練習をしてた。



そんな時、集まった時から調子が悪そうだったへソンが
俺の見ている前で倒れた。

運よくすぐそばにドンワンがいて、床にぶっ倒れる前に抱きかかえてくれた。


夏からずっと走り続けてきたつけが来たんだ。

溜まりにたまった疲労は、へソンを確実に弱らせていて。

その日にあったドンワンとの共演はキャンセルせざる負えなくなった。
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