みんしょん3
□禁忌 6
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ただ、じっと待った。
こんな風にミヌを呼び出した事は、一度もなかったと思う。
大抵、呼び出されるのは俺の方だったし、ミヌの機嫌を
損ねた事もない。
正直、怖い。
来るのか、それとも、来ないのか・・。
その反面、もっともっと怒らせてみたいとも思う。
あの快感が忘れられない。
思い出すだけで、身体の奥深くに火が点く。
恐怖と快楽が入り混じった不思議な感覚は、俺から正常な
判断を奪っていく。
理性や常識なんて関係ない。
肉欲だけが存在した。
冷たいあの目をもう一度見たい・・。
火照ってきた顔を手で押さえていたら、目の前にミヌが現れた。