みんしょん2

□アニバーサリー
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ツーツーツー・・・

聞こえてくるのは無機質な機械音。

ヘソンが怒鳴る事なく静かに電話を切った・・という事実が
今更ながらミヌの上に重く圧し掛かる。



「しょうがないだろ・・」

そう言ったミヌの一言に、一言の反論もなかった。

“・・・ああ・・・やっちまった・・・・”

携帯をベッドの上に放り投げると、そのまま倒れこむ。

仕事を終えて、疲れた身体を休める為に帰ってきたのに、
ササクレた心を解して欲しくて・・・声が聴きたくて電話したはずなのに。
自分の想いに反してヘソンを怒らせてしまった。


“何やってるんだろ・・・俺・・・”

指先に触れた携帯を開いて、待ちうけをみつめる。そこに映っているヘソンは
幸せそうに笑ってる。

一番を押せばヘソンへと繋がる。
だけど、さっきの事がミヌを押しとどめた。

パタンと閉じると、はあ〜っと溜め息を吐く。

一緒に住んでたころが懐かしい。
最近よく思う事。
確かに四六時中顔を突き合わせているから、煩わしいのも事実。
だけど、それ以上に楽しかった。
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