みんしょん
□I wish side M
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短い、たった一言だけど、俺には最高のプレゼント。
俺の携帯にはまだ残ってる。
消したくない。
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気が付くと窓から見える景色が見慣れたものへと変わってた。
空がオレンジとグレーを混ぜたような夕焼け空になり、パーサーのアナウンスが
もうまもなく仁川空港に到着することを告げている。
俺、帰ってきたんだ・・。
周りから聞こえてくるのは韓国語。
少し、せっかちに聞こえる言葉が心に響いてくる。
日本に居るときは極力日本語で話すように頑張ったけど
使い慣れない言葉は俺を無口にしてた。
人見知りが激しい俺はそれでなくても
人と話すことがあまり上手く出来ない。
入国審査が終わってゲートをくぐると自然と
笑みがこぼれてきた。
両手を上げて胸いっぱい空気を吸い込んだ。
うーんと伸びをした俺の眼に柱に隠れるように立ってる
見知った顔が飛び込んできた。
「!」
あ、あいつ。え・・?迎えに来てくれた・・?
俺を見てるあいつと眼が合った。
得意げなあいつの笑顔。
俺、やばいかも・・・
なんか、嬉しい・・・
俺の脚はまっすぐあいつに向かって歩き始めた。
<あとがき>
初めて書いたみんしょんです^^;
上手く纏まらなくて、なんとかSIDE MとHに分けて
みたんですが・・・・。
みんしょん読むのは好きなんだけど、書くとなると難しいと実感しました。