学校はいつも退屈で

周りの奴らはカカシにしか見えなくて

ツマラナイ生活だった…

だけど…

彼奴は違う…

カカシでもない…

彼奴が学校にいる日は

退屈な授業も我慢して

2人でいる時間を

大事にした

この想いを言葉にしても

彼奴は軽く受け流すけど

それは照れ隠しだと解っているから

この時間は

大切で

幸せな時間なんだ



キーンコーンカーンコーン


昼休み

皆、弁当や学食で昼飯を食うが

俺はいつもこの時間保健室に行く

昼休みが唯一学校で彼奴と長く居られるからな



「破天荒先生居るか?」
「舐郎…札が貼ってあるのに態々聞く事か?」



そう言いながら破天荒は教卓の書類を片して

眼鏡を置くと、鞄から弁当を取り出した

重箱3段はある弁当は全部先生の手作り

俺は面倒くさいからいつも適当にコンビニで買っていたが

先生が身体壊すからって夕飯の分も弁当に入れてくれるから満足してる



「今日のおかず何?」
「唐揚げと卵焼きと煮物に野菜のお浸しとかだな、夕飯は一番下の段に入ってるからな」
「ホントこんな料理上手な恋人が居て良かったぜ」
「はいはい」



また軽く受け流してるけど

顔が赤いから照れてるのがバレバレ



「今日もいつも通りか?」
「いや、今日は会議だから遅いな。今日は先に帰っててくれ」



時間が合えば俺達はいつも一緒に帰るのだが

今日は会議があるらしい

ったく貴重な時間を奪うなよな…




「いいよ、終わるまで待っててやる」
「お前なぁ…会議は結構終わるの遅いぞ;」
「別にいい、1人暮らしだから関係ないし。少しでも2人の時間が欲しいしな」
「〜〜っ///」




俺は先生の柔らかい口唇に触れるだけのキスをした

まぁ学校じゃ普段はしないようにしてるからな

其の辺は弁えてるんだからな

それに明日は週末だしな



「どうせ明日は休みだろ?今日の帰り、そのままうちに泊まれよ破天荒」



耳元で囁いてやれば彼奴は顔を更に赤くして小さく頷いた

先生と生徒の恋は苦難だらけでこの想いは叶わないとよく言うが…

そんなのは今だけで

卒業しちまえばそんなもの関係ない



「破天荒 愛してる」
「〜〜っ俺もだよ舐郎///」



昼休みが終わる寸前まで

俺達は甘い時間を過ごした

待ち時間は長いが

今夜は久々だから

たっぷり可愛がってやるよ

破天荒




end

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