小説
□〜会えない時間〜
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今は夜の6時。
明日はディーノがイタリアに帰ってしまう。
たったの一週間だけだけど凄く寂しい気持になる。
『おい、ディーノ。準備は出来たのかよ』
『ああ。まぁまぁな』
ソファーでゆっくりとしているディーノ。
ロマーリオ達がいないとへなちょこのディーノなので忘れ物があるかなど獄寺は心配していた。
『明日何時に起きて行くんだ?』
『うーん念のため5時ぐらいに起きて6時頃の飛行機で行く予定だ』
『…そうか』
寂しそうな顔をしている獄寺にディーノは聞いてみた。
『俺がいなくなると寂しいか?』
『別に……』
そんなのは嘘。本当はイタリアに行って欲しくなかった。
『顔が「寂しい」って顔してるぜ??』
『ばっ…!!全然寂しくなんてねぇよ!それも一週間だしよ!!』
『それでも寂しいんだろ??』
笑顔で聞いてくるディーノ。
『少し…な』
『少しじゃないくせに』
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