〜TOD2〜
□熱中症
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すると、ロニが何か目線で訴えてきた。
『(このままでいたら俺たち死んじまう!!ナナリーの家にかくれるぞ!)』
『(ふん。仕方ない。今のところ、まだお前に死なれたら困るからな)』
爽やかな笑みを浮かべるジューダス。
『あっ!!あそこに悪者がいるぞっ!』
『えぇっ?!何処−??』
ロニの言葉に子供たちが目を反らせているうちに、ジューダスたちはナナリーの家に逃げ込んだ。
『あれぇっ?』
『あぁーっ!逃げられたっ!』
もう子供たちが気付いた時には二人はいなかった。
『はぁっ…はぁっ…』
息切れをしながら二人とも床に座る。
『ふぅ−。やっぱり中はいくらか涼しいな』
『換気があらかじめされているみたいだ。窓も開いている』
ナナリーの家は風通しが良く、ちょうどいい風が入ってきている。
『何か…眠たくなって来たな』
ジューダスが珍しく目をウトウトさせている。
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