〜TOD2〜
□泣き虫
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『ジューダスの気持ちって読めるか??』
俺がこう質問すると、みんなが首を振る。
ジューダスはちょっとしたことじゃ笑わない。
ゆういつ笑い声を聞いたのは旧オベロン社での宝探しで、イレーヌの石に彫られた文章を読んだときくらいだ。
『ジューダスっ!ばぁっ!!』
『何だ騒がしい。それに俺は赤ん坊じゃないんだからそんなことをするな』
『う−っ…』
カイルはちょっとジューダスのびっくりした顔が見たくて、驚かせた。
が、失敗に終わる。
『ジューダスっ。嘘でもいいから驚いてくれてもいいだろ?』
『わあっ。…これでいだろ』
ジューダスは棒読みだ。
『もっとホントに驚いたように言ってよ!!』
『俺はそう簡単には油断しないからな…』
ちょっと困ったように言う。
『わあっ!!』
『うわぁぁっ!!』
いきなりのジューダスの声にびっくりするカイル。
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