小説
□〜ディーノの願い〜
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跳ね馬ディーノ。
別名へなちょこディーノ。
この人は人々をこよなく愛する人No.1。
ついでに動物や植物も愛するキャバッローネファミリーのボス。
『ロマーリオ〜腹へった〜』
『坊っちゃん…そんなこといってたら仕事がいつまでたっても終わりませんよ?』
『だってぇ〜』
『わかりましたよ。何がいいですか?』
『う〜ん…恭弥かな?』
『ボス…恭弥は食べ物ではありませんよ』
『だってこの頃恭弥に会ってないんだもん』
『わかりました。“恭弥”でいいんですね?』
『おぅ』
少しため息をつきながらロマーリオはキッチンへと行った。
『それにしても今頃俺がいない間は何をしてんだろう?』
ディーノがいるのはイタリア。
雲雀が日本からイタリアに来ることはまず無い。
『恭弥ぁ〜』
目をうるうるさせながら夕日に向かって名を呼ぶ。
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