短編

□酔い
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なぁ……

たまには素直になって甘えてみてもいいんじゃねェの?

せめて俺の前だけでも。



酔い




今日は護廷十三隊の隊長、副隊長、その他もろもろ…のメンバーで忘年会に来ている。
皆でワイワイ楽しくやってるわけなんだが、俺はと言えば…



「檜佐木さん…相談があるんすけど…」

「相談?いいぜ、言ってみろ」

「…実は、かくかくしかじかで…」




「ほら吉良!どんどん飲みなさいよぉ〜〜!!」

「ま…松本しゃん…勘弁してくださァ〜い…っ」



乱菊さん…相変わらず酒乱だな。
吉良の奴大丈夫か?
…って、人の心配してる場合じゃねェ!



「ほら恋次、修兵!アンタらも飲みなさいよ〜!」



やべぇ、乱菊さんから魔の手が…じゃなくて!酒の誘いが…



「すんません、ちょっと今は…阿散井と話し終わったらで良いっすか?」

「あぁん?男二人で何話してんのよ〜!アタシも混ぜなさいよっ」

「乱菊さん…」



こうして酒に酔っている乱菊さんも話に加わった。
当の俺は何を相談してんのかと言うと…




「俺…ルキアに甘えてもらいたいっつーか、素直になってもらいたいっつーか…」



アイツは人一倍が気強ェから素直に甘えてこないんだ。
でもよ、恋人同士なんだからもう少し素直になってくれたら良いのに…とか、甘えて欲しいなとか、色々思っちまうんだよ。
これは俺の我儘なんだろうか?




「なぁんだ。そんなことで悩んでたの?」

「そんなことって…俺にしちゃあ結構重大なんすけど…」

「恋次、アタシに任せなさい!」

「え、いいっすよ!遠慮しときます!!」

「もう、遠慮なんかしなくていいの!こういうことは、女のアタシに任せなさいっ!」



乱菊さんが俺の背中をバシバシ叩きながらそう言ってくる。
野生の勘てやつかな、乱菊さんに頼むと面倒なことになりそうな気がするんだ。

でも、協力してくれるって言ってくれてるし…ここはひとつ乱菊さんに任せてみるか!



「…乱菊さん、よろしくお願いします!!」

「ふふっ、了解♪」



相談はしてみるもんだな。
ちょっと不安だけど…ここは乱菊さんを信じてみるか。



「そうと決まれば…朽木ぃ〜!一緒にお酒飲むわよ〜っ♪」



い、いきなりかよ!?
てかルキア酒に弱いし!


「あ、乱菊さんっ!ルキアにあんまり酒飲ませないでくだ…」

「阿散井、心配すんな。大丈夫だって!」

「檜佐木さん…」



あぁ、どうなることやら…






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