なぁ……
たまには素直になって甘えてみてもいいんじゃねェの?
せめて俺の前だけでも。
酔い
今日は護廷十三隊の隊長、副隊長、その他もろもろ…のメンバーで忘年会に来ている。
皆でワイワイ楽しくやってるわけなんだが、俺はと言えば…
「檜佐木さん…相談があるんすけど…」
「相談?いいぜ、言ってみろ」
「…実は、かくかくしかじかで…」
「ほら吉良!どんどん飲みなさいよぉ〜〜!!」
「ま…松本しゃん…勘弁してくださァ〜い…っ」
乱菊さん…相変わらず酒乱だな。
吉良の奴大丈夫か?
…って、人の心配してる場合じゃねェ!
「ほら恋次、修兵!アンタらも飲みなさいよ〜!」
やべぇ、乱菊さんから魔の手が…じゃなくて!酒の誘いが…
「すんません、ちょっと今は…阿散井と話し終わったらで良いっすか?」
「あぁん?男二人で何話してんのよ〜!アタシも混ぜなさいよっ」
「乱菊さん…」
こうして酒に酔っている乱菊さんも話に加わった。
当の俺は何を相談してんのかと言うと…
「俺…ルキアに甘えてもらいたいっつーか、素直になってもらいたいっつーか…」
アイツは人一倍が気強ェから素直に甘えてこないんだ。
でもよ、恋人同士なんだからもう少し素直になってくれたら良いのに…とか、甘えて欲しいなとか、色々思っちまうんだよ。
これは俺の我儘なんだろうか?
「なぁんだ。そんなことで悩んでたの?」
「そんなことって…俺にしちゃあ結構重大なんすけど…」
「恋次、アタシに任せなさい!」
「え、いいっすよ!遠慮しときます!!」
「もう、遠慮なんかしなくていいの!こういうことは、女のアタシに任せなさいっ!」
乱菊さんが俺の背中をバシバシ叩きながらそう言ってくる。
野生の勘てやつかな、乱菊さんに頼むと面倒なことになりそうな気がするんだ。
でも、協力してくれるって言ってくれてるし…ここはひとつ乱菊さんに任せてみるか!
「…乱菊さん、よろしくお願いします!!」
「ふふっ、了解♪」
相談はしてみるもんだな。
ちょっと不安だけど…ここは乱菊さんを信じてみるか。
「そうと決まれば…朽木ぃ〜!一緒にお酒飲むわよ〜っ♪」
い、いきなりかよ!?
てかルキア酒に弱いし!
「あ、乱菊さんっ!ルキアにあんまり酒飲ませないでくだ…」
「阿散井、心配すんな。大丈夫だって!」
「檜佐木さん…」
あぁ、どうなることやら…
・