成歩堂龍一で26のお題

□2.幼馴染と腐れ縁
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気付けば15年以上の年月が流れて今こうして一緒に居るわけだけれど。

「ねぇ、なるほどくんとヤッパリさんて幼馴染なんでしょ?」

そんな真宵ちゃんの一言に、思わず僕は考え込んでしまった。



僕と矢張は確かに小学校時代を共にしている。
そう考えると確かに幼馴染かもしれない。
でも親しい付き合いっていうのは一体どこからなんだろうか。
そんな事を思ってしまったら最後。
僕は何だかすっきりしない気持ちになってくる。


「ねぇ真宵ちゃん。幼馴染と友人の違いって何だと思う?」

「…へ?」

「友人と親友の違いって、真宵ちゃんわかる?」

「なるほどくんに分からないことがあたしに分かるわけないでしょ!」


僕が幼馴染だって思ってても、相手は友人とか知り合いとか思ってるかもしれない。
そう考えたら何が真実かなんて分からなくなってきてしまう。


「幼馴染…か。矢張は幼馴染…なのかな。」

「じゃあさ。なるほどくんとミツルギ検事は?」

「御剣?それは…。」



コイビト…だなんて言えっこない。



「なるほどくんにとってヤッパリさんはともかく、ミツルギ検事って何なの?」

「なんだよ!矢張はともかくって!あいつが聞いたら泣くぞ?」

「だってヤッパリさんは事務所に全然来ないけど、ミツルギ検事は良く来るでしょ?」


「た、確かにそうだね。」

「良く迎えにも来るし、一緒に出かけてるみたいだし。ミツルギ検事との方が仲良しなのかなって。」

「それは…。」

「私と成歩堂は腐れ縁である。」


 
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