○ 上層駄文2

□Let's go sea! 〜後編〜
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海に来た。

ただの海ではない。

巌徒局長のプライベートビーチである。

小心者の成歩堂が巌徒局長の誘いを断れず、事も有ろうか神乃木を誘うとまで言い出した今回のバカンス。
絶対何かが起きる事は目に見えて分かっている。

それでも、迎えに行ったイトノコギリ刑事の童心に戻ったような瞳を見れば、この選択もあながち間違いではなかったような気がしてくるから不思議だ。


局長に指示された場所には大きな建物が建っていた。
入口に立っていたガードマンに案内されて車のまま中へ進み、駐車後室内へ通される。

そこにはすでに到着していた成歩堂たちがいた。


「おはよう御剣。荷物任せちゃってごめんね」

「いや、構わない。私の分も入っているのだからな」

「海っス!最近自分が行った海は深夜の人気の無い近所の海だけっス!」

「そのようなところで何をしているのだ」

「…自分のミスの反省会っス…」

「その割には誤認逮捕が減らないようだが…」

「クッ!バカンスに来てまで説教ぶちかましちゃうのかい?」

「はみちゃん!海だよ!綺麗だね〜!」

「はい!真宵サマ!砂が熱いです!」


通された先に広がっていたのは白い砂浜と青い海。
設置された大窓から直接ビーチに下りる事が出来るようになっている。

真宵クンと春美クンは待ちきれずといった様子で裸足で浜に降りていた。

ソレを見てイトノコギリ刑事までもが裸足になり白い浜へと飛び込んでいく。
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