○ リク返答

□至近距離のジェラシー
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「また来たのかキミは」

「だって…」


上級検事執務室1202号。
言わずと知れた御剣の執務室には今日も見慣れた来客があった。

もちろんそれは成歩堂。
ここ最近立て続けに起きた特殊事件の立件と捜査で、御剣は異常なまでの忙しさに見舞われていた。

成歩堂を構う時間は愚か週末に会うこともままならず、一緒の時間を最後に過ごしたのは実に3週間前と言う有様。

何かの用事にかこつけてはこうして御剣の執務室を訪れる成歩堂。

せめて一言二言会話を交わせれば…いや、顔だけでも見れればと思う反面、会ってしまうとどうしても我が侭を言ってしまいそうな自分がいて、成歩堂は正直困り果てていた。


「私は忙しいのだ。見て分かるだろう?」

「うん。忙しいのは分かってるんだけどさ。…ここに居たらダ…」

「ダメに決まっているではないか。キミが事件の情報を知るために居座るわけで無い事は良く分かっているが、それでも執務に影響が出てしまう事は明白だ」

「…そうだよね。うん…」

「御剣検事ィーーーーっ!!!」


大きな音を立てて蹴破るように開かれた扉の音に、真剣に書類を眺めていた御剣の表情が一転した。
それはもう怒鳴り散らさんと言う勢いで立ち上がった御剣に成歩堂も思わず耳を塞いだのだけれど…。


「例の事件の容疑者なんスが…目撃情報が出たっス!!!」

「何だと!」

「この地図を見て欲しいっス!」


御剣の机に広げられた大き目の地図。
事件に進展があった事を知った成歩堂はそっと執務室を後にしようとした。

しかしその時に聞こえた言葉で思わず足を止める。
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