GA

□近づく目線
1ページ/6ページ

カズヤとベリータがいつもの様にピロティで談話をしていた。
ふと、その時ー…

「あれ?…カズヤ」

「どうしたの、ベリータ?」

ベリータがカズヤをジーッと凝視する。

「…もしかして、背…伸びた?」

「えっ、そうかな?」

「うん、多分…伸びてると思う。気付いてない?」

「うん。自分じゃよくわかんないや…でも、それなら嬉しいな!」

ベリータの言葉にカズヤは嬉しそうに笑う。

「む?二人とも、楽しそうだな…何の話をしているんだ?」

カズヤとベリータの前に自室から出てきたリリィが現れた。

「あっリリィさん!じつはー…」

「…カズヤ!ちょっと立ってリリィの横に並んで!」

「えっ?」

「いいから、は・や・く!!」

不思議そうにカズヤは椅子から立ち、リリィの横に立つ。

「むっ?カズヤ…もしかして、身長が伸びた…か?」

カズヤと同じく不思議そうにしていたリリィだが、カズヤが横に並んで少し驚いた顔をした。

「あれ…?」

「やっぱり…!」

カズヤも驚いた顔をしながらリリィを見る。
ベリータは二人を見つめ、確信した。
カズヤとリリィの身長が同じ位の高さだったのだ。

「毎日顔を会わせているせいか?気付かなかったな」

「僕もですよ!リリィさんって身長何cmですか?」

「私は163cmだな」

「じゃあ、僕…最近で3cmも伸びたのかな?」

「少しずつ伸びてるから気付かなかったのかしら?」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ