小説

□動物に例えてみよう!!
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ここは談話室。普段、この部屋に入る人間は多い。
テーブルの数も多く、一つのテーブルに五つの椅子。壁ぎわには飲み物自動販売機。
おまけに冷暖房装備も完備してある。毎日、多くの人間が利用しているというのは言わないでも分かるだろう。

しかし今日、その賑わいはない。代わりに普段絶対にここには来たがらない人物が数人・・・・とてつもない程、静かに、微妙に殺気を立て、紙コップの中身を飲んでいた。
その光景は談話室の光景ではない。言うなれば、最後の晩餐もしくは、赤の他人同士が無理矢理押しつけられたグループでの食事。まぁ、半分は当たってない訳でもない・・・。










『動物に例えてみよう!!』











(・・・静かだ、静かすぎる。)
ロックオンは、この談話室の異様な空気に早くも根をあげていた。それは目の前にいる不機嫌な二人の所為である。
刹那はいっちょ前にコーヒーを飲んでいるし、ティエリアは眉をひそめながら目の前の紅茶を睨んでいる。どうやら、話をする気ではないらしい。相変わらず協調性が無さ過ぎる。
ロックオンは、チラリと横目で隣に座っているアレルヤを見た。視線に気が付ついたアレルヤは、少し困った様に笑ってきた。
その笑顔はとても穏やかだったので、全員が魅入った。ロックオンはもちろんのこと、あの協調性がない刹那とティエリアさえも・・・。

ここまではまだ、言い争いがないから良いとしよう。しかし、アレルヤがガンダムの演習試験なのでと言い談話室から出た後。

「アレルヤは絶対、ウサギが似合うと思うな。」

ロックオンが言った、この一言により言い争いが始まった。
変な方向に・・・。











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