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□初恋セオリー
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「オッス獄寺」
いつも通りの朝
「チッなんだお前かよ」
いつも通りの返事。
「まーまーそんな怒んなって、折角の綺麗な顔が台無しだぜ」
「バッ・・・///」
いつもと変わらない日々の中で何かが少しずつかわり始めていた。
【初恋セオリー】
朝練を終えたオレは昇降口へと向かう途中で、偶然獄寺と一緒になった。昨日の宿題がどうだったとか今日の小テストが〜と、他愛もない話をしながら教室へと歩いていると突然獄寺が弾かれたように走り出した
「十代目おはようございます!」
獄寺が満面の笑みで走り寄った先にはアイツ――沢田綱吉がいた
いつも怒ってばっかいる獄寺が唯一笑顔を向ける相手。オレはそんな獄寺の笑顔をみるとなぜか胸の奥がズンと重くなった
ツナはいい奴だしオレも好きだけど、こんな風にツナを慕っている獄寺の気持ちに少しは気付いてもいいのにと思ってしまう