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□こんな恋のお話。
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「迎えに来たぜ」
さあ行こうぜ!と笑いながら手を差し出してくる山本に今一状況が掴めない獄寺だった。
ただいまAM6:00
休日だと言うのに朝早くからチャイムを連打してくる奴に文句を言ってやろうと、眉間に深くシワを寄せ玄関のドアを開けてみれば・・・・そこに居たのは山本だった。
「・・・・・」
「よう」
見なかったことにしてドアを閉めようとする獄寺に、足を割り込ませ力ずくでドアをこじ開ける山本はまるで押し売りのセールスマンのよう。
「早くあそこに行こうぜ」
「あそこ…?」
「昨日言ってた所だよ」
「はぁ?」
昨日?オレ何か言ったか?って、いやいやちょっとまて!そもそも昨日こいつにあったっけ??
「え・・・・っと、昨日オレお前に会ったっけ?」
「あったじゃん」
覚えてねぇの?と聞いてくる山本。
マジ!?全然覚えてないんですけど…まさかこれって記憶喪失ってやつか!?
「あの〜・・・因みに何処で?」
だらだらと変な汗が出てくる。
「昨日―・・・」
生唾をのむ獄寺に対し山本は人差し指を立て自信満々にいい放った。
「夢の中で!」
ビキッと言う音と共に地響きが鳴り出し、その直撃獄寺の怒鳴り声がマンション中に響き渡った
そんな休日の出来事。