お題NARUTO

□●大好きな君のもとへ
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1、多分、一目惚れだったMside













変わらない日常。

変わらないクラスメイト達。


いつものようにアカデミーに行った。賑やかなクラスの中、担任の先生が入ってきたことにより生徒達は席に急いで着席していく。

俺も黙って着席した。


先生はいつものように教卓の前に立つと口を開いた。
「おはよう。今日は転校生を紹介するぞ。」

先生の言葉にクラスメイト達はざわつく。

「それじゃ、入って。」

先生の言葉とともに入ってきた女の子に思わず目が釘付けとなった。




ふっくらとした顔に、くりっとした目。何より目が惹かれたのは彼女の赤い髪だった。とても綺麗だと感じた。



ドクドクと心臓が早く動くのを感じ、身体が熱くなる。




「うずまきクシナだってばね!」

少し癖のある言葉遣いの彼女を可愛いと感じた。





何だ…この感じ…





それは初めて感じたものだった。
そして自分は彼女を見つめていた。


「それじゃ、そこ…空いてる席に座って。」

先生が指差したのは俺の斜め後ろの席だった。
彼女が隣の席(隣にはクラスメイトが座っている。)にならなかったのは残念だが、近くであったことは嬉しかった。

「はい。」

彼女は返事をするとこちらに向かって歩き出した。
歩くたびに赤い髪がさらさらと揺れる。
それを見つめていたら、彼女はそのまま斜め後ろの席に座って、隣の子に「よろしくってばね。」とあいさつをしていた。

声を近くで聞いたら、背筋が緊張した。

俺も話かけたい。って思ったけど、すぐに授業が始まったため、彼女に声をかけることなくその時は過ぎていった。


何て話しかけよう…

俺は先生の話も聞かず、頭の中で一生懸命どう話しかけるかについて考えていた。








・・・・・・・・・



「それじゃ、これで終わり。次の授業は歴史についてやるぞ。」

先生の掛け声とともにクラスメイト達は席から立ち上がって、動き始めた。



先ほどの授業は自分の夢について発表するというものであった。
彼女は堂々と「女性初の火影宣言」をしていた。そんな強気な彼女を俺はカッコいいと素直に思った。
しかし、反感をかったのであろう。休み時間にさっそくクラスの男子からからかわれていた。彼女はそれに屈することなく逆に手を挙げてきた男子をなぎ倒していた。



強い子だな…



近くで「こわっ」と呟いている子もいたが、俺は恐いなんて思わなかった。


「何だってばね!」

彼女の様子をじっと見ていたようで、睨まれた。
俺は勢いに押され、とっさに目を反らしてしまった。

あぁ…

すぐに視線を彼女に戻したが、彼女はすでに顔をそらしていた。



しまった!
話かけるチャンスが!



思わずガックリと項垂れる。



仲良くなれるかな…?





抱いた感情に気付くのは数日後であった。






多分、一目惚れだった
(確実に)







2012/4/17
えらい短い文になってしまった。
ミナト君はクシナちゃんに一目ぼれだっただろう。という私の思いこみ。ヘタレミナト君は成長すると共に、天然タラシミナト君へと進化していきます。
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