その他

□拍手C
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シカ「はぁはぁ…はぁ、先輩よく体力ありますね。30分で里に着くなんて…」

「はぁはぁ。まぁねー、強くなる為に鍛えてるから!」



そんな事を言うこの先輩は、一応俺の好きな人


2つ年上で、上忍で今の俺の小隊長

すげー気が強いけど


……なんか可愛いんだよ…




シカ「じゃあ、俺はこれで…」

「うん!お疲れ!」




俺はすぐに帰路を歩き始め、夜空を見上げて

「星、沢山あんなー」なんて、呑気な事を考えていたら



「いや!離しなさ…………」

シカ「!?」



さっき別れた先輩の声が聞こえて

俺は別れた場所にいそいで走った



「へへへ…」

「ち、くしょ……」



行けば先輩は地面に倒れていて、男に馬乗りにされていた


それを見た俺は、頭に一気に血が上り

気がついたら、男を殴っていた



「ぐはっ!?」

シカ「テメー、先輩に何しやがった?」



睨みをきかせ、じりじりと男に近づくと「ひぃぃ」と悲鳴を上げて逃げて行った



シカ「先輩、大丈夫っすか!?」

「体の自由が、きかない…。毒薬を刺されたのかも…」



俺は持っていた毒薬を解く薬を先輩に飲ませようとした

が、液体を飲み込む力も先輩は
できなくて、口から溢れるだけだった



「けほっ…」

シカ「ちっ!……………先輩、すんません」



俺は、毒薬を解く液体の薬を自分の口に含ませ

先輩のあごを上に持ち上げながら、気道を作り

先輩の口と自分の口を重ねて、薬を飲ませた



「んく、んっ……」

シカ「…………はっ、これで大丈夫だと思います」





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数分後……




「ありがと、体のしびれも無くなったし薬が効いたみたいだ」

シカ「良かった……」



壁に先輩と寄りかかりながら、笑った

けど、

俺謝らねーとな



シカ「先輩」

「ん?」

シカ「さっき、とっさとはいえ、その…………口づけして、すんません」



一瞬キョトンとした先輩だけど、次の瞬間「あははは」と笑いだした


お、俺なんか変な事言ったか?



「あれ、ファーストキスだったんだけどなぁー」

シカ「えぇ!?マジっすか!?」

「マジマジ」



だったら笑い事じゃねーじゃん



「シカマルは、もしかして私の事好き?」

シカ「……………好きです」

「そっかそっか。じゃあ帰ろうか」

シカ「えぇ!?ちょっ、先輩はどうなんスか!?」

「さぁー?どうかなぁー。ふふ」



俺、先輩に遊ばれてる気がするわ…



シカ「先輩がんな事言うなら俺、容赦しませんから」

「うん。頑張って私を好きにさせてみなさい」



先輩にゃ、適いそうもねーや

追いかけても追いかけても、触れない風の様な人だ









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