◆小説小部屋◆


□秘め事12
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勢いで、用心棒の部屋に連れ込まれベッドの上に、ツナは寝かされた。ここまでの行動に1分も掛って無いだろう。ツナはまだ状況を把握しきれず、瞬きを繰り返すだけだ。早くサンタクロースの元に行かないと、仕事放棄と見なされて折角任された助手の仕事を剥奪されてしまう。その事だけをツナは考えて、自身の身の危険を把握せずにいた。また鼻血を噴いて倒れた隼人達他数人の容態も気になり出した。ツナはベッドから抜け出そうとする。しかし、用心棒のリボーンに乗し掛られた。
「あの…私、これからサンタクロースさんのお手伝いに行かないと…退いて貰えませんか?」
乗し掛るリボーンの身体をツナは、力いっぱい突っぱね様とする。だが、女の子の力では男の身体を退かす事は無理だ。
「オレはここの国王に用心棒として雇われたリボーンだ。お前名前は?」
ツナに乗し掛ったまま言葉を無視して、用心棒のリボーンはあっさりとした自己紹介を済ませ、聞いていなかった名前を要求した。仰向けで寝ても、ツナの胸の形は綺麗なモノでリボーンはツナの顔と胸元を、何度も見直していた。リボーンに自身の言葉を無視されたツナは、頬を僅かだが膨らまし子供が怒る時に良くする表情で、リボーンに食って掛った。
「もう一度聞くぞ、名前は?」
再び同じ様に名前を要求するリボーン。やっぱりツナはそれを無視して、今度は頭を横に向けて決してリボーンに言わないかった。こめかみがピクピクと引きつる様になった。
『コイツ。オレの事を何も知らないのか?』
≪用心棒のリボーン≫と、言えば知らないモノは居ない程の有名人のリボーン。それを知らないとは、一体何者なのか?色々と興味が沸き出した。リボーンはベッドの上で、自身を無視するツナの制服を力任せに、胸元から下へと引っ張った。肩紐も無い制服だった為にピンク色のフリルが付いた可愛いブラジャーがリボーンの目の前に晒された。ブラジャー自体も肩紐が無くワイヤーだけのモノだった。プリンの様に、プルンッとツナの大きな胸が揺れて男の目を楽しませる。
「イヤッ!」
ツナは素早く胸を隠す。だが、一度リボーンの目に入ってしまったモノは取り消す事は無駄だ。自分を抱き締める様にして、胸を隠すツナの細い手首を掴んで、リボーンはもう一度胸を晒す。ツナの細い手首は、ベッドに抑え付けられていた。ツナは抑え付ける手を解こうと、必死になるがビクともせず、アッと言う間に両方の手首を頭の上で、リボーンの一本の手で拘束されてしまった。
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