小説置き場

□シェイクスピア
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珍しく真面目に見回りをやっていて、万事屋の前を通った時、ちょうどチャイナ娘が出て来る所だった。
下にいる俺を見つけるなり、あからさまに嫌そうな顔をした。
「あ〜ぁ、いやアルネェ〜。朝っぱらから嫌なヤツに会っちまったネ。」
「それは、こっちの台詞でさぁ〜。」
こちらも負けじと嫌な顔を作る。すると、彼女の顔がいやらしくニヤリとゆがんだ。
「もしかして、私に会いに来たアルかぁー?」
「そんなことあるわけないだろィ。自意識過剰もいいとこでさァ〜。」
「テレなくても良いあるヨ。お前が私、好きなのはお見通しネ。」
その言葉に俺はやけにむかついた。何故か知らないけど、にくらしくてしかたがない。
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