「プライス警部補ー! 今日こそ覚悟してください!!」
「おいおい、それは俺の台詞だろうが怪盗!」
「いいえ、私の台詞です!! 今日こそは覚悟してもらいますからね」
「はぁ? どうでもいいが、今日は部下をいつもより多めに連れて来たからな。お前こそ覚悟しろ」
「ふふふ、そんなことを言っていられるのも今のうち。よーく周りを見渡してみてください」
「ん? ああ!? 部下が全員眠ってやがるっ」
「警部補が私に夢中な間に、こっそり睡眠薬を嗅がせてたんですよ。私って凄くないですか?」
「自画自賛するな。ったく、コイツらも何で簡単に眠っているんだ……」
「仕方ありませんよ。さっき警部補たちが食べていた軽食に入っていたんですから。勿論、警部補のには入ってませんよ」
「いらん世話だ! 生憎俺はお前みたいな怪盗に構ってる暇がねぇんだ!」
「あ、それはもしかしてあの探偵さん絡みですか? もう、妬けちゃうなぁ。探偵と怪盗は相反する関係。プライス警部補が盗られて嫌です」
「そんなんじゃねーって。ったく、これだから女は面倒なんだ」
「……さっき、警部補に覚悟してもらうって言いましたよね?」
「んあ? そういえばそうだな」
「私は宣言します。今から一週間以内に、貴方の心を盗みますから!!」
「…………は?」
「それでは今回はこの辺で! プライス警部補、またお逢いしましょーね!!」
「あ、こら待て!」
〜警部補への予告状〜
(貴方のハートをゲットします)
ヒロイン怪盗設定。なんだか某漆黒の怪盗さんに台詞が似てますが、気にしないでください(←