Gift
□シーヴァ観察日記Byエドワード
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「エドワード。アトウッドさん何処にいるか知らない?」
「ん?シーヴァいないのか?」
コクリと頷くトーヤを見て、エドワードは首を傾げる。
「今日は事務処理をする予定だぞ。助手がいないと始まらない」
エドワードは見ていた本を机に置くと、トーヤを傍に呼んだ。
そして、トーヤが到着するや否や、トーヤに一冊のレポート用紙を渡した。
疑問に思いつつも、トーヤはそれを受け取る。
首を傾げるトーヤに、エドワードは天使さながらの微笑みで告げた。
「トーヤ、今日はシーヴァの代わりに仕事をしてもらうぞ。助手見習いから脱出する第一歩だ」
「……えー……」
トーヤは顔を顰めたが、エドワードの整った微笑に負け、嫌々ながらも渋々仕事を始めた──。
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