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□過去拍手
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裏要素大
野球拳+お酒
【欧陽侍郎視点】
ある日、私が一日の仕事を終えた時刻、酔いどれ尚書が羽林軍の者たちと酒の呑み比べをすると言い、
私を無理やり連れ出した。
宮城の一角で行うそれには、
様々な人間が集まっていた。
見知った高官吏や、羽林軍の両大将軍、将軍もいた。
しかし、残念なことに私の敬慕する黄尚書や燕太閣はいらっしゃら無かったが…。
仕方ないと思いながら、むさい武人や上司から少し離れて一人呑んでいた。
しばらく立った頃、私はまだ平気だが少しずつ酔い潰れる者も出てきた時に、
あの方がやって来た。
その方は室に入って来た後、室内を見渡すとなんと、私の所に向かって来た。
私は普段彼と話す機会が無かったが、いつも美しい方だと見飽きぬほど見惚れていた事を思い出す。
彼……斉凍冷様は私に微笑んで来た。
それから私の隣に座ると、蕾の様な唇を開いた。
「やあ、君とは初めて話すね?欧陽侍郎?」
私は酔いの為か、彼のある言葉に何故か苛立つ。
そして少し拗ねたように視線を下げた。
「…私のことは名前で呼んで下さい……凍冷様。」
彼は私の言葉に先ほどより笑みを深めると、私の頬に唇を落とした。
それから妖艶に微笑む。
「君みたいに可愛い人を知らなかったなんて、なんて私はつまらないことをしていたんだろうね。」
私は、彼の微笑みにゆっくり自分でも分かるほど顔を赤くした。
私は恥ずかしくなって酒を呷ると、彼がある提案をして来た。
それは〈やきゅうけん〉という遊びだった。
宋太傅の義娘の空殿に教わったというその遊びは、
一人ずつ一杯の酒を飲み干していき、遅かった方が衣服を一枚脱いで行くそうだ。
彼が提案した時刻は、すでに夜中になっていてほとんどの者は帰るか寝転がっていた。
酒の為か、その場の雰囲気の為か、
私は凍冷様の提案に気付くと、ついうなづいてしまっていた。
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