天使の羽

□【アンジェリーク】頭頭頭
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それは、アンジェリーク・リモージュがまだ女王試験最中の出来ごと…。






その日何故かアンジェリークは、同じ女王候補のロザリアの部屋の戸を叩いていた。




部屋の戸を叩かれて戸を開けたロザリアは突然の事に目を丸くした。


「どうかしたの?アンジェリーク?」


そう言うロザリアの問いにアンジェリークは顔をゆっくり上げて何か思い詰めた様に口を開いた。


「…あのね…私…すごく気になる事があるの。マルセル様方に聞いても答えて下さらないし。」


ロザリアは首を傾げた。

「一体…何?」


アンジェリークは手を胸の前で組んで深呼吸をするとロザリアを真っ直ぐに見据える。



「………ルヴァ様の頭ってどうなっているのかしら?」



ロザリアは目を点にした。




……頭?



それからがっくりと肩を落とした。


「貴女ねぇ…そんなことを悩んでいたの!?」


「ええ!嘘?!ロザリアは気にならないの?」



「別に…私は気になら…」
(そういえばルヴァ様の頭を見た事ないような…)



ロザリアの心を読んだ様にアンジェリークは目を輝かせる。


「ね!気になるでしょ!?」






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