天使の羽

□【遥かなる1】藤姫とあかね
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「えええ!」
「まあ!これは…」

その日、あかねは暇潰しに天馬をからかいに行こうとする途中…藤姫に思い切りぶつかり、なんと入れ替わってしまったのだ。


「…ってベタだから!!」
「…どうしましょう?」


という訳で2人はお互いになりきって生活をすることになった。

「…はああぁ…暇ぁ!」


今日の藤姫の予定は何かの占いらしいが、よくわからないあかねはひたすらゴロゴロしていた。




その時、藤姫はとことこと廊下を歩いていた。
(私が神子様の変わりをするなど…うまく出来るのか心配ですわ。)
「あ…。」
あかね(藤姫)は前方に居る天馬と詩紋に気付いて声をかけた。
「天馬殿!詩紋殿!」
「あかね?!」
「あ。あかねちゃん!」



自分が相手の呼び方を間違えている事に気付いていない藤姫は、顔色の悪い天馬を気遣った。

「大丈夫ですか?天馬殿…顔色がお悪いようですが?」
「は…?」
(な、なんだ…新手の嫌がらせか?!あのあかねが俺に殿付で俺を心配?!…って言うか)
「そんなのあかねじゃねぇ〜!!!!」
天馬はものすごい勢いで走り去った。
「あ!天馬先輩〜!ごめんねあかねちゃん僕行くね!」
待ってーと言って走る詩紋を見るあかね(藤姫)はきょとんとその場にたたずんだ。





「暇だな〜。」
藤姫(あかね)はいまだゴロゴロしていた。







終わり




09/3/10加筆

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