短編小説
□れいにーDays
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どちらかというと。
…いや、はっきり言ってオレ、長谷川俊太は傘など忘れるタイプだ。
雨が降ってりゃ鞄乗っけて家まで走れば済む話。
雪が積もれば雪合戦の合図。
そんな性格のオレが、最近は傘を忘れたことがない。
待ち遠しいのは雨の日。
遊びに出掛けるのに邪魔でしかない雨の日が待ち遠しいなんて、人生であっただろうか。
それもこれも全部、理由はオレの斜め前の席に座る女の子、和泉遥にある。
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