キリリク部屋

□可愛い君
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「…………。」

「……………。」

何を話していいのかわからん。

「…君は付き合っている人はいるのか?」

「は?」

「いや、君ぐらいテニスができるとモテるだろう?」

何を急に言い出すかと思えば何故榊監督がこんな事を聞くのか意味が分からん。

「いえ、いませんが。それにテニスができるからといってモテるとは限りません。でも何故急に?」

「この学園ではテニス部がモテるらしい。特に跡部なんかは容姿も良いし財力もある。おまけにテニスも強いからな。」

何故って君に気があるからだ。なんて言えるはずがない。

「それと俺とどう関係があるのですか?」

おや、何をこんなに怒っているんだ?

「別に関係はないんをだが。」

「そうですか。では私はこれで失礼します。」

「待ちたまえ。何をそんなに怒っているんだ?」

「べ、別に怒ってなどいません。」

怒った顔も可愛いが、何か勘違いをしているようだな。

「では何故急に帰るなど。」

「な、長居しても悪いかと思って…。」

(真田に近づき)
「違うな。ヤキモチか?」(微笑)

「なっ///ち、違う!!///」

(ギュッ)

「な、何を///」

「本当は君が気になったからなんだ。」

「え?」

「本当の事をいうと練習試合を申し出たのも君と二人で会うための口実にすぎない。」

とうとう言ってしまったな。

「なっ///」

「だから君がヤキモチをやく必要はないんだ。」

「だからヤキモチなど…」

俺は榊監督にヤキモチをやいていたのか?監督が跡部の事を誉めた時凄くむかついた。これがヤキモチなのか?

「私はこの気持ちを伝えるつもりはなかった。しかし君が何か勘違いをしているようだったんでね。…それに伝えたからには返事を貰いたい。君は私の事をどう思っているんだ?」

「え?それは…」

「ヤキモチをやいてくれたということは少しは気にして貰っていると思ってもいいのか?」

「……はい////」

「っ!!有り難う。君の事はずっと大切にするよ。弦一郎(囁き)」

「!!///」





私の可愛い可愛い弦一郎。常に一緒にはいられないが私は私なりにお前をずっと大事にしよう。





END
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