キリリク部屋
□貴方という人は…。
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【〜♪〜♪】
「はい」
「おはようございます、真田君。」
「おはよう。どうしたのだ?」
「急に申し訳ないのですが家にお邪魔しても宜しいでしょうか?」
「別に構わんが何かあったのか?」
「いえ、せっかくの休日ですし真田君と過ごしたいなと思いまして、迷惑だったでしょうか?」
「そ、そんな事はない///」
ふふ、照れている可愛い顔が目に浮かびます。
「そうですか、良かったです。」
「だが、今から幸村の見舞いに行こうと思っているのだ。」
「幸村君のですか…。」
休日に幸村君のお見舞いは真田君の決め事みたいなものですから仕方ありませんが…。
「あぁ。それからでは駄目か?」
「それでしたら私も御一緒させて頂いても宜しいですか?」
「あぁ、無論だ。」
「では私が今から迎えに行きますので。」
「あぁ、すまんな。」
「いえいえ、お気になさらないで下さい。」
「真田、いつもすまないね。」
「そんな事は気にしなくていい。」
「あっ、今日は柳生も来てくれたんだ。」
「はい、失礼します。」
「所で、部はどうなってる?」
「今の所は問題ないが少し大会が近い事もあって皆、緊張しているみたいだな。」
「そうか。」
「だがお前は心配はする事はない。皆それぞれ頑張っているからな。」
「特に真田はね。俺の分まで世話をかけるね。」
「そんな事はない。」
「謙遜しなくていいよ。」
「謙遜など…」
「はいはい、分かった。俺が戻るまで部は頼んだよ。」
「あぁ、分かっている。早く治して戻って来い。」
「あぁ、俺が戻ったら迷惑かけた分楽させてあげるね。」
「あぁ、楽しみにしている(微笑)」
はぁ、私は何の為に来たのでしょうか?
部の話をされたら私は口を挟んではならない気がしてどうも会話に入っていけない。それに私の前だけではなく幸村君にもあの様に笑ったりするのですね。
「柳生?」
「何ですか?」
「どうかしたのか?」
「別に何もありませんよ。」
「そうか?…では幸村、またな。」
「あぁ、待ってるよ。」
「柳生?」
「どうしたんですか?今さっきから。」
「いや、何か雰囲気がいつもと違う気がしてな。」
なかなか鋭いですね。
「別にいつもと変わりませんよ。」
「そうか?ならいいが。」
今のは幸村君ですし、励ましの意味を込めての事だったのでしょう。