『シャープペン』

□No,12
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部活中…



校庭を走っていたら、やたらとテニスボールが何故か私の方へ飛んで来ました




1、2回までは気にしませんでしたが、
5回も連続続けば流石に偶然だと思えません




犯人はそうです。アイツしかいません。





越前くんです





テニスコートを見ると意地悪く笑っている越前くんと、
その横でジェスチャーしながら私に謝ってくる桃城くんの姿




桃城くんは良いとして…
何とも腹立つガキなのでしょうか




私へ飛ばされてきたボールを全て拾うと、思いっ切り越前くんへ投げ返してやりました



…が、






全て不二くんに当たりました






校庭に不気味な笑い声が響いています。



絶句し固まっている私の手を越前くんがいきなり握り、



私を引っ張り走りだしました




どういう風の吹き回しでしょうか。助けてくれたのかはわかりませんが、




校舎の裏に着くなり…




握っていた手を物凄い力でお互い握りあいました




いやいやラブラブとかそんなんじゃありません



目からは互いに火花が散り




…カーン






血が止まるぐらいの勢いで力比べが
【始まりました】






No,12 END

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