『シャープペン』
□No,7
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移動授業の為、廊下を歩いていたら
前から今もっとも会いたくない人物とバッタリ会ってしまいました
越前くんです
先に進みたいのに進めません
越前くんが私の目の前に立ちはだかり、しつこく道を譲ってくれないのです
…ちょっとした戦争です
目の前にいて私は気づきました
越前くんはとても小さいです
考えると同時に『小さい』と思わず口に出してしまいました
彼はムッとした顔で「すぐでかくなる」と捨て台詞を吐きました
――その日、
私はとても優しいので内緒で学校帰り越前くんの家の前に
牛乳を置いてあげました
そして朝、私の家の前に
牛乳が返品されてました
…
……
………
【バレました…】
No,7 END