※雑食満












夜の真ん中で、一体何をしてるんだろう。

囁やかれるのは、決して愛の言葉じゃないし。
塞がれる唇は呼吸を奪うだけ。
注がれるのは自他か解らぬぬるい唾液。
喉を通る瞬間だけ、自棄に熱くて、それだけが意識を現実に留めさせてくれる。

「ねぇ」

「…ぁ、んだ、よ…」

片目しかないくせに、俺すら知らない感情を覗く様に見てくるなよ。
気付いてしまうだろ。
知らない感情、に。

「君は何を思って、私に触れられてるの?」

「…………」

俺より、アンタが知ってるくせに。
俺に聞くなんて、狡い。
男の背中に回した腕に力を込めて。
左の耳元で、







「×××」







「…何?聞こえない方に言うなんて狡くない?」

「アンタより狡い奴なんて、此の世に居ねぇよ」


今度は右の耳元で、男の笑い方を真似して笑ってやった。








夜の真ん中で、言の葉は桜の花の様に散る。






 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
食満が何を言ったかは貴方が補足に補足して頂けたら…。
拍手ありがとうございます!レスはブログにて^^






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